はまちゃんの日々是好日

ようこそいらっしゃいました

母 86歳

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元旦正月生まれの 母は86歳になった
体調は いまいちとはいえ 風邪も引かず元気に過ごしている
先月 我が家に来てくれた時に
山口市の龍蔵寺の寒ボタンを見に行った
この季節 牡丹はめずらしいねと声かけて
母もおだやかな陽気に誘われて スムーズに準備していた

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行ってみると たくさんの鉢植えの 牡丹花が お堂の中に並んでいた
やさしい色と美しい花に癒された
出無精の母も 花を見ると心が和らいでいること感じられた
 この寺は 大銀杏が有名で 秋には落ち葉で石段も黄色く埋まる
母に その頃また行ってみようかと話した
来年も寒ボタンも見に来ようねというと
母は 行ってみようと約束してくれた
ただね・・・
明日には そんなこと言ったかいね?・・てな具合なんだけれど
そんなことは仕方のないこと
母と一緒に心癒す時間を共有できたこと
わたしにとっては 奇跡の時間だったんだと感謝した
               
                 お堂の中で
         、、、おもしろいものをみつけて 思わず もとめていた
          龍蔵寺は ぼけ封じ観音の札所であったのだ

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母の思いの矛先を 観音様が やさしく説いてくれるのではないかな

長い人生 生きてきて 今を 母は満足していているのかな・・・


戦前 朝鮮で海苔の生産業と組合の理事をしていた両親のもとに生まれ 
戦中は姉と女学校の寮で暮らし
戦後 引揚げ 母親の出身地の長崎対馬に住んだ
そこでも 女学校の寮で暮らした
その後
父親が海苔の養殖で熊本の有明水産試験場に行くことになり
父親の身の回りの世話をするるために二十歳ごろ母はついて行ったという

教職についていた姉と母親は対馬に残り別れて暮らし
まったく見も知らずの熊本で戦後でよそ者扱いされ さみしい思いをしたという
2年後 父親の出身地の広島で皆で暮らし
母は野菜市場の事務職で働いた
その後 幼なじみの父と23歳で結婚し山口に嫁いだ

そんな話を 
母の身体をマッサージをする合間に聞いていた

家族揃って共に暮らす時間は少なかったことに気づく
真面目な母の性格を思う
家事や料理などしたことのない母は熊本で苦労したという
料理を作るのは元々嫌いだったのだともハッキリ言った
わたしは
戦中戦後の若い頃の苦労を偲びながら
母の思いをさっし やさしくなれるときがある
母の我慢強さ  ( 戦後を生き抜いた人は皆苦労人 )
その苦労を分かち合い ねぎらうことで
辛かった思い出も 新たな思いに変わる
それを乗り越えてきた母親をもっと讃えていこうとおもう

楽しくも思えるんではないだろうか?
幸せだったんだと思ってもらいたいと思う


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上記は 母が書いたもの

母は習字が好きで
あのぐち聞き地蔵のポスターを
早速 抜粋して書いていた
驚くほど 達筆で
おもしろくて・・・
15分で書き上げたと自慢げにいった!

やはり ぼけ封じ観音様の
御利益かと・・・
きっと 母は 神様に救われたんだと思う

 昨年 撮った写真の時よりも
母の顔や姿が やさしく かわいく 小さく見える

わたしは昨年末 夢の中で
祖父母 母の姉 母 わたし 長女とが出てきた
内容は覚えないけれども
四代揃って夢に出て
大好きな祖父母に会えて 
 夢から覚めても嬉しく思っていると

ハッとして
そばで寝ていた母の寝息を確かめた
母は生きていた
わたしは安堵した

祖父母が姿を見せてくれたことは
娘である母を
可愛い年取った我娘を見守っているのだろう
母が わたしを愛おしむように
親はいくつになっても子を思うのだ
あの世からでもそうなのだろう


母は物忘れはひどいけれど
ボケてはいない
問えば 思い出す

あの習字を見てもわかる

母の気持ちを大切にできるように
最期まで元気で過ごせますように
わたしも喜んで親孝行したい

神様に毎日 お祈りしています